この記事でわかるポイント
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起業するには確固たる方向性をもつ必要がある !
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起業のための必要な条件がよく分かる !
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成功者になる為には人と同じことをしていてはダメ !
一獲千金を目指して、宝くじを買い続けるといった方はよくいらっしゃいます。宝くじはギャンブル要素の高いものですが、パチンコやスロットを始め、様々な公園ギャンブルにはまるのも考えものです。
悪銭身に付かずと言いますが、得てしてこうしてギャンブルで儲けたお金はあまり残らないようです。
やはり堅実に働くのが一番で、同じ働くにしても、企業に勤めて給料を得る方法と自らが経営者となり、大きく業績を伸ばすといった二通りの方法があります。
起業家になるためには最初の心構えが大切
まず、基本的な知識として、起業家になることは、会社の一経営者として業績を上げていく必要があるということです。これまで、会社勤めでサラリーを頂戴していた頃とは異なり、自らの力で事業の開拓を行い、取り引きを推し進めていかなければならないのです。
会社に勤めていた頃は、何かと理不尽なことも多く、上司に退職届を叩きつけたいと思っていた方も、経営者となったからにはすべて投げ出すわけにはいきません。つまり、起業には「逃げ」が一切通用しないということです。
会社を経営するにあたって従業員を雇い、様々な取り引き相手に対して発注や受注を行っています。つまり、事業を展開するという事は、買掛金や売掛金も発生し、会社を放棄することが、これら経営にかかわるすべての方に対して甚大な被害を与えかねないからです。
では、実際に起業家となり、経営者になるプロセスとして、どのような心構えが必要なのでしょうか。まず、起業家となる為には、実務的な体力面だけではなく、精神面にも見えない壁を突破していく必要があります。
そして、起業家には、起業する人と起業したい人との二つのタイプに分けることができます。これだけでは、うまくニュアンスが伝わらないと思いますが、とどのつまり本人の望むゴールの置き方が異なっているということです。
起業したい人とは、起業に対する大まかな概念こそあれ、あまり積極的ではなく、なかなか一歩を踏み出せないという方にみられます。対して、起業する人には、根本的なアイデアや得意なスキルを有しており、資金にもそれなりにめどが立っている方を指します。
つまり、起業する為には、起業したい人になる必要があるということです。
まずは起業のためのプロットづくりが肝要
本来プロットは、小説や漫画などの物語作りに使用されるものですが、この一通りの過程が起業の際の構想づくりに意外と役立つものです。
頭の中で、すべて物事を考えるといった方でも、すべてを覚えておくのは至難の業、そんな時に役立つのが起業の為のプロットづくりです。
なぜなら、様々な業種があったとしても、会社として顧客を相手とし、サービスあるいは商品を売るといった過程は、すべて共通している事項だからです。
したがって、まずはどのようなプロダクトを構想しているかによります。プロダクトとは、生産や製造を意味するもので、どのような商品あるいはサービスを行うかということです。
つまり、こうした起業アイデアをどのようにお金に変えていくかは、先々のビジネスモデルとしても重要な課題となってくるのです。
次に行うのは、こうしたアイデアを元とした具体的な目標と目的です。会社勤めであれば、上司が仕事の指示をしてくれますが、自らが経営者となった場合、誰も仕事の指示を出してはくれません。
起業の目的と、具体的な目標を明文化したら、次に誰しもわかるような言葉で具現化する必要があります。
こうした会社の目的は、ビジネスの世界でミッションやビジョンなどと呼ばれるもので、非常に大切な事業のベースとなるものです。会社の目標とは、1年後や5年後など、どのような状況あるいは収支などをあらかじめ定めておくことです。
こうした、目標や目的明文化する事で、対外的にも説明が分かりやすくなり、また事業をすすめるにあたり何度も見かえす事で、実質的な軌道修正も可能となります。
また、社員たちの考え方、態度や姿勢などを表すバリューの実践も、必要不可欠と言えるでしょう。
ミッションとビジョン&バリューの実例を理解しよう
まず、起業して事業を行う為には、その目標であるビジョンと目的となるミッションは欠かすことができません。
このミッションとビジョンと同様に、会社にとって重要な役割を果たすバリューとは、企業に勤める従業員たちの心構えや考え方の事で、仕事に対する態度や姿勢も、このバリューにあたるものです。
ミッションとよく似ていますが、ミッションが会社主体であるのに対して、バリューは社員一人一人を指すものです。
社員たちに、バリューを徹底していくことで、結果的に会社のミッションが効果的に実現することにつながるわけです。
まず、企業のビジョンですが、これは会社が何を行うのか、大まかな概要とも呼ぶべきものです。
例えば、「主な業務が製品とサービスを主軸とし、私たちは社会に対して豊かな生活と安心を作ります。」といったものです。
次に、ミッションは、ビジョンよりも明確なもので、「どういった企業であり続ける事」「商品価値を高め、世の中をこうした方向性にしたい」、また株主/社員/取引先などの利害関係者に対して、より多くの利益をもたらす事などが挙げられます。
そして、バリューの実例として、以下のようなものが挙げられます。
- 安全第一に製品づくりを行い、徹底した品質管理のもと、安定した製品づくりを旨とする。
- 常にお客さまの期待にこたえた製品作りを目指す。
- 関係者に対して、我々との結び付きを密なものとし、信頼/尊敬/誠実さを共有していく。
- 社内の継続的改善を行い、イノベーション及び変化し続けること。
- チームワークを大切にし、社内でのオープンな関係づくりを実践し、誠実なパフォーマンスを生み出すコミュニケーションを行う。
これらは、会社の成功に貢献する社員の責任感ともいえるものです。
アイデア立案に際したフレームワーク
フレームワークとは、ビジネス用語で骨格や枠組み、あるいは体制といったものにあたるものです。また、専門外や部外者の方であっても理解しやすいよう、分かりやすい表現を使うこともあります。
このフレームワークですが、ビジネスにおいて、問題点や解決方法を模索する場合に、比較的分かりやすくなるといった特徴を持っています。
例えば起業するにあたって、作りたい商品を作ったとしても、販売する事ができないあるいは、全く売れないものを作っても意味がありません。
そこで、あえていくつかの課題を決め、さらに質を高める為のフォーカスを行ってみましょう。課題の質を高めるには、高い専門性と業界内や現場での知識、そして市場環境の変化に対する理解度といったものがあります。
その時ニーズが高くとも、飽きられてしまえば、商品としての価値は皆無に等しくなってしまいます。
良いアイデアは、起業する為には必須条件ですが、共通して良いアイデアというものは、とかく失敗しやすいということもあります。
というのも、大きな企業などでは、リソースそのものが非常に多い為、即座につぶされかねないという危険性をはらんでいるからです。
そうはいっても、大企業がターゲットにしないからと言って、ニッチ過ぎてしまうのも、将来成長性のない市場になってしまう可能性もあります。
大切なことは、常に顧客の重要性をかんがみるという点でしょう。どのようなビジネスにおいても、顧客のいない市場は、成り立つことはありません。
最近では、様々な企業がアンケートなどを実施していますが、これはこうしたヒアリングをもとに、商品開発や市場の反応を模索し続けているからです。
正しいヒアリングとは、ある程度の仮説に基づいて行わなければならず、様々な角度から立証・検証していく必要があります。
起業しやすい業種とは?
起業に対する考え方は、人それぞれですが、誰しもが何らかの夢を抱き、雇われたままでは得られない何かを求めているということになります。
起業する理由として、事業のすべてを自らが行いたいまたは、誰にも束縛されずに自由なビジネスを展開したい、自らの力を試してみたいといった強い意志がみられます。
もちろん、雇用されていた頃よりも、大きな収入を得られること、また自らのアイデアを実践したいという方もいらっしゃることでしょう。起業する際には、大きく分けて自分のスキルを生かす、あるいはスキルを必要とせず、経営力によって事業をカバーするといった方法があります。
前者の場合、自らのスキルを活かす為には、そのスキルを習得し、なおかつ経験を積んでおく必要があります。つまり、万人にとって、起業しやすい業種とは、自分のスキルあるいは経験を生かすというところです。
では、スキルを持ち合わせていない、あるいは社会経験が少ないといった方は、起業に向いていないのでしょうか。
もちろん、そういうわけではありません。それは、起業する方法をにも、様々なタイプがあるからです。統計的にみれば、独立開業が多いのは、情報通信業・医療・福祉などで、これに続いて飲食業や宿泊業が挙げられます。
その中で、飲食業が多いのは、ファミリーレストランなどを始めとする外食産業を含めて、フランチャイズ加盟店の募集などが多いからです。フランチャイズ加盟店の良さは、経営のノウハウから顧客管理まで、すべて加盟先の会社が請け負ってくれるところにあります。
つまり、経験やスキルが無くとも、加盟することさえできれば、すべてのノウハウを吸収できる強みがあるということです。
そして、起業しやすい業種がもつ条件として、在庫や初期投資が不要であること、市場のニーズが安定していることなどが挙げられます。
成功者になる為にはカメレオンになろう
独立開業して、成功者となる為には、必要なスキルや経験だけではなく、様々な要素が必要不可欠と言えるでしょう。ざっと、一例を挙げてみてみましょう。
- 起業に役立つ秀逸なアイデアがある
- 十分な資金がある
- 起業をともにする仲間やパートナーがいる
- 固定する顧客や販路の確保されている
- 売り上げがある程度予想しやすい
- 経営に関する理念及び、情熱が充実している
どれもが、起業において、必要不可欠な要素となり得るものですが、どういった形で起業していくのかが決まらない限りは、一概に型にはめることはできません。
なぜなら、成功するか失敗するかの決め手は、時代のニーズにかかっているからです。成功した人物を見てみると、必ずと言っていほどの先見の明を持ち、行動力がずば抜けていることが挙げられます。
近代の成功者を見ると、アップル社の創業者スティーブ・ジョブズ、マイクロソフトのビル・ゲイツともに、学生時代に起業し成功を収めています。
日本の近年で見てみると、フリマアプリ「メルカリ」の考案者山田進太郎氏、クラウドアプリケーション「SmartHR」の宮田昇始氏が挙げられるのではないでしょうか。
上記に挙げた人物を見てみると、すべて共通する項目に、「今までになかった技術あるいはサービス」であることが挙げられます。
つまり、大きく成功する為には、これまでになかった新たな技術やサービスの導入が必要不可欠なのです。突き詰めて考えると、起業に役立つアイデアの水準が、どのくらいの高さにあるかということに尽きます。
アイデアは、周囲に転がっているともいわれ、成功者となるにはカメレオンのような、視野を広く持つ柔軟な鑑識眼も必要となります。
まとめ
まず言えるのは、起業するには確固たる方向性を持つ必要があるということです。
特に、アイデアの重要性は言うまでもなく、成功者になる為には人と同じことをしていては、ダメだということがわかりました。
その為にも、普段からカメレオンのようによく目を凝らして、メモをとっておくことをお勧めします。
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