約束手形とは?支払期日を確認する方法を徹底解説!

約束手形とは?支払期日を確認する方法を徹底解説! コラム
約束手形とは?支払期日を確認する方法を徹底解説!

この記事でわかるポイント

  • 起業するなら知っておきたい約束手形の仕組み
  • 約束手形のメリットはここにあった
  • 正しい約束手形の受取方はこれだ

企業経営者や経理担当者であれば、約束手形がどのようなものであるのか、ある程度ご存じのはずです。一般サラリーマンでは、決して身近な存在と言えない約束手形は、企業間におけるとても便利な決済方法です。

現在の約束手形は、明治以降に欧州のシステムが取り入れられたものですが、実は明治以前の江戸時代にも手形が用いられていました。

今回はそんな約束手形について、どのようなものであるのか、そして正しく受け取る手順を、メリットとデメリットを踏まえて解説していきます。

これから、起業をお考えの方であれば、少なからず知識として身につけておく必要があります。なぜなら、起業した際に、自分の会社が手形を扱わなくても、取引き先の会社が手形取引きを申し出てくる可能性があるからです。

約束手形の基礎知識

約束手形とは、有価証券の一つで、振出人が相手に対して、一定の期日に一定の金額を支払うことを約束するものです。通称、「約手」とも呼ばれていますが、現在のシステムは明治以降、ヨーロッパの制度を取り入れたものです。

なぜ、こうした約束手形が用いられているのか、一般の方ではなかなか理解しづらいかと存じます。一般の方は商品を購入する際、クレジットカードやを銀行振り込みて支払うこともありますが、基本的には現金払いといった形で商品を購入しています。

しかしこれが、企業間取引きである場合、いちいち商品の納入に際して、現金を用意していては手間がかかってしまいます。というのも、どのような会社であっても、自社のサービスや商品を販売し、それを売上にするのは共通していることです。

どの会社でも、自社製品や商品を作る為、素材や材料を購入し、それを製造しあるいは加工し、他社へと納品しています。企業によっては、かぞえきれないほどの品そろえがあり、卸売価格もそれぞれに異なっています。

取引きの際に、それらを個別にまとめて計算し、そしてその結果を踏まえて現金を用意するという工程は、とても手間がかかる作業であるのが、どなたにもお分かりいただけることでしょう。

また、現金を用意するといっても、常に会社に現金があるわけではなく、銀行を経由しなければなりません。取引きが膨大になれば、それだけ現金を必要とするため、運搬にかかる人件費や手間など、かなりの難問であることは間違いありません。そこで、手形取引きが一般化することになります。現在でも、多くの企業が利用する約束手形は、利便性の高い決済方法として利用されています。なお、約束手形の発行は、必ず該当銀行が発行する、統一手形用紙を使用しなければなりません。つまり、約束手形は、銀行取引きも含めて、その信用力を担保とし、支払いを先送りできる手段なのです。

参照 URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%84%E6%9D%9F%E6%89%8B%E5%BD%A2

手形割引とは

約束手形のことを語るうえで、欠かすことのできないものが、手形割引きといった仕組みについてです。日ごろから、手形取引きを行う経営者なら、手形割引の事はよくご存じのはずです。

手形割引とは、満期前の手形を第三者へ裏書譲渡することにより、本来満期でしか手に入らない現金を、前倒しで手にする事のできる手段です。約束手形の仕組みは、商品の購入などに際して、後日の入金を約束する為に発行するものです。

一般的に、会社間取引きにおいて、約束手形の満期は1か月から2カ月先で手形を振り出します。

しかし、手形の受取人側にすれば、サービスや商品を納入したに拘わらず、すぐに現金が入らないのはかなり痛手です。そこで、手早く現金化してしまう手段として、この手形割引きが用いられているわけです。

手形割引きは、単に割引とも呼ばれ、銀行又は手形割引取引きを行うノンバンクに限定して、のみ限定して行えるものです。この時、手形裏書譲渡する側を割引依頼人と呼び、手形を割引いて代金を支払う側を割引人と呼びます。

また、割引かれた手形については「割引手形」とも言います。手形割引きは、会社間取引きで発生する売掛金を、前倒しして受け取ることができる手段です。

ただし、手形に記載されてある満額を受け取れるわけではなく、割引き手数料や日数に応じた利息を差し引いた残金を、受け取ることになります。一方で、手形の譲渡された割引人は、手形の満期に支払いを受けることで、すべての取引きが完結します。

参照 URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%8B%E5%BD%A2%E5%89%B2%E5%BC%95

約束手形の支払期日を確認する方法と不渡りについて

約束手形は、規定の統一手形用紙を、用いて発行することになります。つまり、銀行が発行する記入用紙のみ、有効だということです。

これは、該当する銀行に、当座預金口座を開設しており、なおかつ信用度の高い企業にしか、この統一手形用紙は発行されません。

つまり、約束手形を振り出すことができるのは、それだけ銀行の信用力が高いことを表しているわけです。さて、約束手形の支払い期日ですが、文字通り支払い期日を表わすものです。

Aの会社が、Bの会社へ約束手形を発行し、Aの会社が期日に支払うわけですが、この支払い期日に支払いが行わなければ「不渡り」となってしまいます。

不渡りは、支払い不能を意味し、二度目の不渡りは、取引き停止となってしまいます。つまり、銀行を含む金融機関から、融資が受けられないばかりか、取引き先の会社からも信用を失いますので、不渡りは倒産の危険性を含んでいます。金融機関から取引き停止を受けてしまうと、当座銀行からの取引きも出来ず、取引き停止報告に掲載されてしまいます

ただし、1度目の不渡りから、6ヶ月以内に2度目の不渡りを出してしまった場合のみに限定されています。

約束手形の用紙は、規定された統一の用紙を用いますので、約束手形には振り出し人支払日の記載項目があります。振出人は、不渡りにならないよう、支払日には口座に現金を用意し、受取人は支払日に銀行へおもむき、あるいはインターネット経由で、現金が入金されていることを確認します。

また、振出人が現金を用意できない場合、不渡りの危険性が発生します。しかし、「手形のジャンプ」の仕組みを利用することにより、さらに支払い期日の延長も可能です。手形のジャンプが、どのようなものなのかを説明すると、振出人が振り出した手形を受取人からいったん返してもらいます。

そして、支払期日を延ばした約束手形を、再度振り出すことを意味します。もちろん、取引き先の会社から、同意を得ることが条件ですが、不渡りを出すよりもましと考えるのであれば、有効な手立てとなります。

ただし、相手先企業から、不信感を買う事にもつながりますので、できれば正常な取引きを心がけておきたいものです。また、注意しておかなければならないのが、約束手形に支払い期日を記載しなかった場合です。支払期日を空欄にすると、提示を受けたらすぐに支払う「一覧払い」とみなされますので、発行してすぐに支払いに応じる必要が出てきます。

約束手形と為替手形の違いとその特徴

企業間同士の取引きで、一般的に利用されている約束手形ですが、実はもう1種類「為替手形」というものがあります。為替手形は、為手とも呼ばれ、約束手形と同様に会社間取引きで利用される有価証券です。

為替手形は、手形の振出人が第三者の支払人に委託する事が特徴で、相手の受取人及び差出人に対して、指定した期日にいくら支払うという手形になります。ここでお気づきのように、約束手形と為替手形の違いは、約束手形が2社間の間で取り交わすのに対して、為替手形では3社間の間で取り交わすという違いがあります。

これがどのような事かといえば、手形を振り出した人から受け取るのではなく、第3者が支払う人になるという点で大きく異なっています。

つまり、この第3者と受取人の間は、必ずしも面識のある立場ではないということです。為替手形が、どのようなものなのか、ご理解いただけたと思いますが、次にどのような機会に、この為替手形が使われるのかを説明します。

実際に、為替手形が発行される機会は、あまり多いとは言えません。なぜなら、受け取り側にとって、第3者は面識がほとんどなく、本当に受け取れるのか、信頼度も異なってくるからです。為替手形が発行されるケースは、次のようなケースが考えられます。

『約束手形が発行できない』

約束手形が発行できないケースは、当座預金の開設ができない、あるいは間に合わないというケースが多いようです。取引き先が、商品を受け取り、現金を用意できない場合に、第3者となる企業に依頼し、代わりに支払いを行ってもらうという形をとる事があります。

【特殊手形の発行】

特殊なタイプの手形として、自己受為替手形と自己宛為替手形というものがあります。自己受為替手形とは、自分を受取人として、自分が振り出すタイプの手形です。自分の受け取りを確実にする利点があり、直接現金を送る危険性を減らすため、貿易決済などで利用されます。

一方、自己宛為替手形は振出人と支払人が一緒で、遠隔地で決済したい場合などに活用するものです。例えば、本社や支店間、工場あるいは本社と子会社や系列会社などで行われるもので、手数料削減や支払い期間の短縮化できるという利点があります。

前に述べたように、為替手形を発行する機会は、極めて低いといえます。しかし、相手先が発行するものである為、為替手形を受け取るケースもあり得る話しです。ここで注意しておきたいのは、約束手形と為替手形では、会計処理なども異なってくるという点です。

つまり、約束手形とは異なり、「振出人」は支払い義務がありませんので、簿記上では「名宛人」と言われる支払人および、引受人が実際に支払うことになりますので注意が必要です。

また、為替手形の場合、宛名に大きく書かれるのが支払人となります。その下の受取人という欄に、小さく書かれるのが受取人となり、右下に支払人がサインをすることにより、支払い義務が発生することになります。

参照 URL: https://hupro-job.com/articles/576

約束手形のメリットはここにある

約束手形の仕組みが、おおよそ分かったところで、なぜ多くの企業がこうした約束手形を使った、取引きを行ってるのでしょうか。慣例だとか、風習といってしまえばそれでおしまいですが、まずは約束手形を利用するメリットは、どこにあるかを受取人と振出人とに分けてご説明しましょう。

【受取人のメリット】

『期日前の現金化が可能』

約束手形は、銀行や民間の取引き所へ持ち込むことにより、手形割引きによる現金化を行うことができます。

また、約束手形を担保とした、手形貸し付けにも利用することができます。急いで、資金調達を行わなければならない場合など、こうした手段により現金化が可能となります。

『支払いの実効性が高い』

約束手形は、極端な話、銀行に信用のおける企業しか、利用できない仕組みになっています。約束手形を発行できるということは、銀行への信用度もプラスされますので、支払いの実効性が確実に高くなります。

『振出人に対して優位な立場になる』

約束手形は、いわば売掛金に対して、その支払いを一定期間待ってもらうことになりますので、振出人に対して優位な立場と言えるでしょう。ビジネスの世界では、優位な立場でいる事で、企業間交渉の際にも役立ちます。条件をこちら側から出せるということは、ビジネスにおいて非常に有利と言えるでしょう。

『余力があることをアピールできる』

まず、約束手形の受取人になることにより、他社からの信用度もアップする事が考えられます。資金に余裕があるからこそ、手形取引きができるのであって、会社が安定していることを外部に示す事にもつながります。

これは、ビジネスにも有利に働くことは確実で、新たな取引きを行う際など、ビジネスチャンスを引き込みやすくなります。

【振出人のメリット】

『支払いを先延ばしにできる』

約束手形の最大のメリットは、支払いを先延ばしにできるという点です。通常、1か月から2カ月の支払いサイトですが、これはあくまでも会社間取引きにおける合意でなされるものです。

場合によっては、七夕手形/お産手形/台風手形と呼ばれるような、長期の支払い手形もあります。支払いが先延ばしにできることは、それだけ資金繰りもよくなり、経営改善につながることになります。

『利息がかからない』

約束手形には、企業間取引きに定められた支払い期日が存在します。金融機関で融資を受ければ、その融資額に対して必ず利息が発生します。しかし、約束手形であれば、利息が一切必要ないメリットがあります。

約束手形のデメリットとは

【受取人のデメリット】

『売掛金回収のリスク』

約束手形は、振出人の信用によって成り立っています。しかし、急速な業績の悪化により、売掛金を回収できないリスクは、必ずしも否定できるものではありません。また、支払期日もありますので、期日管理も必要となってきます。

 

『不渡りのデメリット』

約束手形の不渡りは、振出人だけではなく、受取人にとっても大きなデメリットとなります。売掛金を回収できないケースもある為、二重倒産の恐れも出てきます。

 

『換金時期の把握が必要』

約束手形は、支払い期日を定めるのが一般的です。しかし、この換金時期を過ぎてしまうと、現金化できない恐れがあることを理解しておかなければなりません。通常、約束手形の換金時期は、支払期日を含む3営業日と定められています。

よって、この期間を過ぎてしまうと、銀行で約束手形を現金化することは、できなくなってしまうのです。もちろん、事情を話して、取引き先から直接受け取ることも可能といえますが、拒否されてしまえばそれでおしまいです。

【振出人のデメリット】

『不渡りに注意』

約束手形を振り出し、支払いを延期できることはよいのですが、不渡りには注意しておかなければなりません。なぜなら、6ヶ月以内に2回手形不渡りになると、2年間は銀行取引が行えないからです。融資を受けることも不可能ですので、社会的には実質の倒産と見られてしまいます。

『印紙税がかさむ』

約束手形は有価証券である為、額面に合わせて印紙が必要になってきます。結果、高額になればなるほど、印紙税がかさむといったマイナス面が出てきます。

約束手形を受け取った際の正しい手順

最近は、大手企業なども含め、現金取引きを行う会社も多くなってきましたが、手形取引はでんさいも含めていまだ健在です。会社を立ち上げ、起業したばかりからと言って、約束手形を受け取る機会は必ずあります。

そこで、約束手形を受け取る際に戸惑ってしまわないように、約束手形を受け取った際の正しい手順を身につけておきましょう。なぜなら、約束手形のことをはっきりと知っておかなければ、手形詐欺に遭うこともあり得るからです。手形詐欺とは、第三者をだます目的で、手形を換金させる手口、または割引や取り込み詐欺で受け取らせる手口のことです。

また、手形詐欺の手段も、年々悪質化している傾向があり、当該代金を支払える預金残高が口座に無いと知りながら、手形を切らせたりする手口もあります。

さらに、故意に不渡手形を発行し、金をだまし取る手口なども存在します。こうした手口に引っ掛からないためにも、約束手形のことをしっかりと理解し、受け取りの際には正しい手順を踏まえて実行しなければなりません。そこで、約束手形を受け取った際の、正しい手順を記載しておきましょう。

参照 URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%8B%E5%BD%A2%E8%A9%90%E6%AC%BA

『1.記載内容の確認』

約束手形は、ひな型のように一律の用紙でですので、一度覚えておくと安心です。約束手形をもらって、まず第一に行うのが、記載内容の確認です。記載内容に間違いがあることもあり得ますので、仮に間違いが見つかれば、振出人に対して差し替えてもらう必要があるからです。チェックする項目としては、以下の五つの点を必ず確認しておきましょう。

約束手形であるかの確認

同じ有価証券である小切手と似ていますので、支払い期日が記載されているかの確認を行います。小切手には支払い期日がなく、振出し日の翌日から10日までが、換金可能ですので注意が必要です。

支払い期日の確認

合意通り、支払い期日が正しく記載されているかを確認しましょう。支払期日を含む3営業日以内が、約束手形の換金可能時期となります。

額面の確認

こちらの約束通り、金額が正しく記載されているのかを確認しましょう。約束手形の場合、漢字ではなく数字で記載されていますので、けたを間違わないようにしなければなりません。けた一つで、1千万円と1億円では、雲泥の差がありますので、間違えてしまえば大変なことになってしまいます。

社名と代表者名の確認

社名や代表者の氏名も、どこに記載するのか決まっています。字が間違っていないか、正しく記載されているのかをしっかりと確認しておきましょう。

なつ印の確認

約束手形には、振出人のなつ印が必ず必要です。法的にもなつ印がなければ、手形の効力をなしませんので、うっかりとして確認していなかったでは済まされないのです。

『2.照合及び証拠の確保』

約束手形の場合、期日に換金する。または、期日前に現金化することもある為、手元から離れてしまうことがあります。後日トラブルを起こさないためにも、約束手形のコピーは必ず取っておきましょう。

また、領収書との照合の際にも、正しい金額が記載されているかの確認をする際に必要です。なお、コピーは、カラーは及び白黒どちらでも結構です。

『3.扱い方の取り決め』

約束手形は、取り決めた期日以外にも、換金する事ができます。つまり、これまでに解説した通り、期日前の現金化の手段には、手形割引と手形貸し付けという方法があります。会社の経営状況によっては、早期の現金化を行わなければならないということも考えられますので、まずは手形をどのような扱いにするのかを決めておきましょう。

『4.手形の現金化』

手形の現金化には、先に述べた通り、手形割引と手形貸し付けという方法がありますが、ここでは支払い期日以降に、銀行に持ち込むケースをご紹介しておきます。

まず、手形の現金化を行う際には、自社の取引き銀行に持ち込みます。銀行へおもむき、取引きの依頼がしたいと申し込めば、担当の方が裏書欄の記載方法などを丁寧に説明してくれます。

後は必要な情報を裏書き欄に記載し、なつ印することにより取引きが完了となります。また、銀行を持ち込みで、約束手形の現金化を行う際には、社名住所代表者名の入ったゴム印と、銀行届け出印が必ず必要となります。

『5.事後確認』

厳密に言えば、期日後に銀行へと約束手形を持ち込み、取引きの依頼が終了してもすべてが完了したとは言い得ません。大切なのは、手形の内容と同額の現金が、振り込まれているかの一点だからです。あとあとトラブルに発展しないよう、前述の記載内容の確認と、事後確認は必ず行いましょう。

参照 URL: http://okanedai.com/blog/ysc044/

まとめ

いかがでしたか ? 約束手形の基本的な情報とほかの約束手形との違い、どのようなタイプの取引きで利用されているのかが、お分かりいただけたかと存じます。

また、支払期日を確認する方法や記載内容の確認など、重要な項目については、最初に必ずチェックしておかなければなりません。取引き相手によっては、最初からだます目的で近づいて来ることもありますので、確認事項はしっかりと行いましょう。

約束手形は、信用取引きの一つとして、現在でも広く利用されています。自分の会社が、手形を振り出さなくても、取引き先の会社から提示されることもありますので、起業家であれば必ず理解しておく必要があります。

最近では、電子手形に移行しつつありますので、こちらも併せて情報を吸収しておきましょう。約束手形のことをしっかりと理解しておくことで、起業家としての信頼度も上がり、詐欺に遭う危険性も回避する事ができます。

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